新見 健吾 氏
和歌山県 県土整備部 港湾空港局長
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熊野白浜リゾート空港(正式名称:南紀白浜空港)は、和歌山県紀南地域の白浜町に位置し、2,000mの滑走路を有する県管理空港です。2019年度より公共施設等運営権制度(コンセッション)が導入され、(株)南紀白浜エアポートによる運営がスタートしています。
当空港は、白浜温泉街や白良浜、アドベンチャーワールド等の主要観光地まで車で5~10分と抜群のアクセスを誇り、串本・橋杭岩、勝浦温泉、世界遺産の熊野三山や高野山と組み合わせた周遊ルートを形成するなど、強い誘客ポテンシャルを有しています。2021年には阪和自動車道・湯浅御坊道路の有田IC~印南ICが4車線化され、大阪方面からの道路アクセスが大幅に改善されました。さらに、串本ICまでの南延工事も進んでおり、三重県や名古屋方面からのアクセスの改善も見込まれています。
また、2022年には国際線ターミナルが供用し、国際チャーター便の受入れ環境が整いました。2025年5月には台湾、2026年2月には韓国からのチャーター便を受入れ、多くのお客様にお越しいただきました。
現在、当空港には日本航空による東京・羽田空港を結ぶ定期便3往復が運航しています。2019年10月より機材が大型化した効果もあり、2025年度の年間利用者数は、10年前の約2倍となる約24万人となり、過去最多を記録しました。
搭乗者の利用目的や居住地を分析すると、半数以上が観光目的で、和歌山県在住者よりも東京・関東方面在住者の割合が高い傾向にあります。また、月別搭乗率の変動が大きく、観光シーズン以外の利用促進が課題となっています。
こうした課題に対応するため、2025年3月、「和歌山県と日本航空(株)による包括連携協定」を締結し、空港の利用促進と地域振興において緊密に連携し、強力に推進していくことに合意しました。同協定では、2030年度まで年間旅客数32万人とする目標を設定し、以下の7つの取組を定めています。
①熊野白浜リゾート空港の利用促進
②和歌山県のみならず紀伊半島全体での訪日外国人旅行者の誘客(羽田、成田からの乗継を含む)
③熊野白浜リゾート空港をはじめとする和歌山県の認知度向上(JAL機内誌やHP、SNSでの発信等)
④和歌山県産品のプロモーションと首都圏への輸送(モチガツオや朝採れみかんの空輸実証等)
⑤持続可能な観光地域づくり及び交流人口の拡大(ワーケーションや二地域居住の支援等)
⑥脱炭素化の推進(使用済み食用油の回収等)
⑦その他(和歌山県の活性化に資する取組)
加えて、今年度、和歌山県では以下の施策も実施しています。
○宿泊予約サイトじゃらん netと連携した「旅トクキャンペーン」
○県内企業を対象とした「ビジネス利用応援キャンペーン」
○県内市町村、観光・スポーツ振興団体等の空港利用に対する補助
○県内学校の修学旅行利用に対する補助
○白浜町内やJR白浜駅・紀伊田辺駅に接続する「空港連絡バス」の実証運行
こうした取組を通じて、和歌山県在住者の利用を喚起し、季節変動の著しい空港需要を下支えすること、搭乗率の低い特定便の乗客を増やすこと、地元の空港として使い勝手を良くすることを目指しています。
【終わりに】
2026年4月、当空港を盛り上げる輪をさらに広げていくことを目指して「熊野白浜リゾート空港サポーターズクラブ公式LINE」をスタートしました。 空港や地域で使えるお得なクーポンやスペシャルイベントへの応募など特典情報が満載ですので、是非チェックしてください。
皆様の応援が熊野白浜リゾート空港の活性化、そして関西地域の未来へとつながります。どうぞよろしくお願い致します。
